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このVPNは最近一気に人気が高まっています。標準的なセキュリティ機能に加え、WireGuardトンネリングプロトコルや専用IP、SOCKS5プロキシ、ポートフォワーディング、広告・トラッカーブロックツールなど、多くの追加機能を備えなVPNです。また、78カ国に3万5,000台と膨大な数のサーバーを持つことでも知られています。直観的でユーザーフレンドリーなソフトはWindows、macOS、Linux、Apple iOS、Androidに対応しています。今のところ、Private Internet Accessに注目する理由は十分すぎるほどあると言えます。
👍 長所
  • 独自のセキュリティ機能
  • 大規模なサーバーネットワーク
  • 最大10台のデバイス同時接続可能
  • 無制限の帯域幅
  • 迅速で簡単なインストール
  • プロトコル、暗号化方法、データ認証、ハンドシェイクのカスタマイズ可能
  • ビットコインやBitCardなどの匿名決済オプションあり
👎 短所
  • デザインとユーザーインターフェースがやや古く感じる
  • 速いが安定していない接続
  • 親会社に怪しい経歴あり

Private Internet Accessを入手してプライバシーを保護しましょう

サーバーロケーション

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Private Internet Accessの主要データ

拠点:アメリカ
機密情報共有ネットワークの加盟国に拠点があるか: はい
サーバー数: 35,000以上
サーバーロケーション: 78カ国
同時接続台数:最大10台
デスクトップアプリ: Windows、macOS、Linux
モバイルアプリ:Apple iOS、Android
ブラウザアプリ:Chrome、Firefox、Opera
暗号化:AES-128またはAES-256
対応プロトコル:OpenVPN、L2TP/IPsec、PPTP、WireGuard、SOCKS5プロキシ
DNSとIPの漏洩防止機能:あり
自動キルスイッチ機能:あり
注目の機能や特徴:厳格なノーログポリシー、透明性の高いオープンソースのソフトウェア、専用IP、無制限の帯域幅、スプリットトンネリング、Identity Guardシステム、年中無休のライブチャットサポート


ユーザーの声

Trustpilotでの評価: 4.3/5.0(レビュー数7,032件)
「特定のアプリだけVPNを適用できるオプションがあるだけでも、相当なアドバンテージです。携帯でもパソコンでも使っていますが、しっかりと動いてくれています。VPNに対応しているルーターにも使えます。」

「市場に出ているVPNはすべて使ったことがありますが、Private Internet Accessは最もスムーズで使いやすいです。使用中に最高のダウンロード速度で利用できました。安全、高速で、アップデートも頻繁にあります。VPNが有効な時だけプログラムを稼働できるVPNキルスイッチ機能は便利です。プライバシーが心配な人もいると思いますが、Private Internet Accessは大手VPNの中で唯一ユーザーの使用データを保管していない企業です。ググれば他の企業はデータを保管しているという情報が出てきます。この企業はユーザーのデータを保管しない方針をとっています。」

「さまざまなVPNアプリを試してきましたが、結局Private Internet Accessに戻ってきました。最高のVPNサービスで、使いやすくユーザーフレンドリーだし、カスタマーサービスも手厚いです。100%おすすめします。」

「自主的に稼働してくれます。自分だと間違った設定をしてしまいそうなので、私が何かしなくてもきちんと動いてくれるのは嬉しいです。最初の時点から何もしなくても動いてくれるのは個人的にとても大事な点でした。自動でパソコンを守ってくれるので気に入っています。」


このVPNでオンラインでの匿名性を保つことはできるのか

Private Internet AccessはPrivate Internet社(以前はKAPE Technologies、さらにその前はCrossriderという社名でした)が所有しています。そう、CyberghostとZenmateを所有しているのと同じ会社です。この会社はマルウェア/アドウェアを開発していたという不審な経歴があるため、これを不安に思う人もいるかもしれません。もちろん、当サイトでは情報のリサーチを行いましたが、それによると、Private Internet社はマルウェア関連の事業からは離れ、サイバーセキュリティ分野での事業に邁進しているようです。そのため、当サイトでは、新たに疑惑が出てくるまでは、この問題は沿革上の些事として扱うこととしました。

他にも懸念が募りかねない点として、Private Internet Accessはアメリカに拠点を置いているということが挙げられます。つまり、5・9・14アイズ同盟の加盟国に属しているということです。とはいえ、このVPNサービスは裁判所にも実証されている厳格なノーログポリシーを採用しているため、この拠点については問題にならないと思われます。例えユーザー情報を要請する召喚状が裁判所から来たとしても(実際にそうしたことはありました)、Private Internet Access側は渡す情報を持っていないのです。

ほとんどすべてのVPNがオンラインプライバシーの保護を約束していますが、Private Internet Accessはその中でも突出しています。暗号化方式はAES-128またはAES-256から選ぶことができ、暗号化されたトンネルの構築にはOpenVPNやWireguardなどさまざまなプロトコルが提供されています。私たちとしては、オープンソースで誰もがレビューできるOpenVPNを高く評価しています。他の自社ソフトにはこのレベルの透明性はありませんし、企業がユーザーに隠していることは何もないことの証明でもあります。

また、VPNが切断されたらパソコンをインターネットから自動的に切断する自動キルスイッチ機能も備えています。これにより意図せぬIPアドレスの露出を防いでくれるので、オンラインの匿名性が侵害されることはまずありません。

さて、さらに注目したい点として、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ドイツの5カ国で専用IPを提供している点が挙げられます。専用IPは共有IPとは異なり、各ユーザーのアカウントに固有のもので、ログインするたびに同じIPを取得します。この仕組みなら、他者の怪しいオンライン活動の被害を受ける可能性が低くなるため、安全性はずっと高まります。

その他のセキュリティ機能については、シンプルなものから高度なものまで、豊富に用意されています。広告、トラッカー、その他のマルウェアを迅速かつ効率的にブロックするMACE機能のほか、ポートフォワーディングやスプリットトンネル、SOCKS5プロキシ、データ認証、ハンドシェイクにも対応しています。Chromeの拡張機能を使ってウェブに接続することもでき、いまいましいウェブサイトリファラーやサードパーティーCookie、位置情報アクセスリクエストに悩まされることもありません。


速度はどのくらい出るのか

私たちは、Private Internet Accessは大量のサーバーを所有しているため、速度においては大変素晴らしいパフォーマンスになるだろうと予想していました。これだけ大規模なサーバーネットワークを展開しているのだから、1つのサーバーが混雑することは考えにくいです。この予測は当たっていたのでしょうか?結果は以下になります。

VPNに接続する前は、ダウンロード速度は90.2 Mbpsでした。そこで、近くのニューヨークのサーバーに接続してみたところ、速度は40.5 Mbpsに低下しました。何度も試してみましたが、結果は驚くほどばらけました。一度サーバーから切断し、数分置いてから再度接続を試みました。この一連のテストでは、結果は50Mbps~20Mbpsと上下しました。その後世界のさまざまな場所のサーバーに接続してみました。日本のサーバーに接続した時は、ダウンロード速度は12Mbpsと87%の大幅な低下を見せました。しかし、それでも1時間のZoomミーティングは滞りなく実行できました。全体としてそれなりの速度は出ましたが、人によっては速度のばらつきに不満を感じるかもしれません。


価格設定

Private Internet Accessには3種類のプランがあり、30日の返金保証がつきます。1カ月ごとのプランは1カ月9.95ドルと、質の良いVPNが月5ドルで手に入るVPN市場の中ではかなり高いですが、1年プランだと月に3.33ドルに下がります。さらに、2年プランだと、2.69/月にまで割引になるほか、無料期間が2か月分とBoxcryptorのクラウドセキュリティライセンスが付属します。また、どのプランでも使える機能に変わりはないことも注目すべき点でしょう。


カスタマーサポート

Private Internet AccessのサポートポータルはVPNブランドの中でも傑出したものの1つです。セクションは「コミュニティ」「ガイド」「ナレッジベース」「ニュース」「お問い合わせ」に分かれています。ナレッジベースにはよくある質問コーナーと、決済、アカウント、技術的問題、ベストなセキュリティ対策に関する役立つ記事が掲載されています。ポータルで情報を探したくない場合は、コンタクトフォームから年中無休のサポートに問い合わせることもできます。当サイトでも午前2時にライブチャットから連絡してみたところ、最初はbotの対応から始まり、ライブエージェントとの会話をリクエストすると1分以内に担当者につながりました。対応は丁寧で簡潔かつ、役立つものでした。


まとめ

Private Internet Accessをおすすめするかと訊かれたら、答えは「はい!」です。不安定な接続速度には不満がありますが、いつでも3万5,000カ所にあるサーバーのどれかに切り替えられるのは利点と言えます。月に2.69ドルという価格で、きちんとしたインターネットプライバシー、データ保護、無制限の帯域幅、最大10台の同時接続、効率的なカスタマーサポートが手に入ります。とはいえ欠点がないわけではなく、東アジアに行く際は、Private Internet Accessが中国では利用できないことに注意する必要があります。

Private Internet Accessを入手してプライバシーを保護しましょう